4月16日土曜日。

北海道・白糠町での公演終了後体調を崩し釧路市の病院に入院していたが、16日未明に息を引き取った。
享年56歳。

直接の死因としては、酒が原因ではないらしい。
ここで苦笑いが出来る人はワタルマニアと言っていい(苦笑)。
この日記を書いているのが21日(木)。
ショックが大きくて、キーボードを叩く気になれなかった。

♪泣くなんて ちいさなこと
 ため息つくなんて つまらないこと
 だのに このふたつの
 大きさを とりかえとりかえして
 男も女も 死んでゆく
(アルバム「ごあいさつ」より「ブルース」)

「日本フォーク界の草分け」。
確かにそれに違いない。
しかし70年代のフォークブームが終わって、世間は彼をどう扱ったか?
売れない歌手と一緒の扱いだ。
まあ、それも仕方ないだろう。

この1,2年くらい前から、CMに彼の曲を使ったり、その面白すぎる生き様を映画にしたりして、日の目を見るようにはなった。
不思議な生き物を物珍しい目で見る様に・・。
売れないより売れたほうがいい。
しかしなぁ・・。

複雑な気分になっていた店主だったが、それは当の本人もそうだったのではないだろうか?
戸惑いながら生きていたのではないか?
生きにくい世の中になったものだと感じていたのでないか?

♪一杯飲み屋で安酒をあおって
 それで、毎日毎日が忘れられるというのなら
 僕は、有り金の全てをはたいても
 有り金の全てをはいても
(アルバム「系図」より「酒」)

そんなに急いで西岡恭蔵や村下孝蔵、坂庭省悟に逢いに行かなくてもいいのに。
その風貌からは信じられないが、タモリより年下なのに・・・。

初めてあなたと出合ったのが中学校の2年生の時だったか?
それからの33年間という時間は長いのか短いのか分からないが、あなたとの別れがこんなに悲しい気持ちになるなんて・・。
でも、ありがとうございました、と言わせて下さい。

あなたの音楽に出会えただけでも、この世に生まれた甲斐があったってもんですよ。

♪酒が飲みたい夜は
 酒だけではない
 未来へも口をつけたいのだ
(アルバム「ねこのねごと」より「酒が呑みたい夜は」)

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