3月11日(水)19時~21時 多治見市文化会館 小ホール

客の入りは、300人ほど入るホールの、最後尾列から5列ほどが空いている状態。
その状況を、早速 一之輔にマクラのネタにされていた(小学生の遠足で弁当箱を振り回したあとの隙間に見えるw)。
今、一番旬な噺家の一人である春風亭一之輔が聞きたかった。
芸人はテレビに出ることによって自信が付き、大きく成長していくと店主は思っているのだが、まさに昨日のBSジャパンで伊藤かずえと酒を飲むだけの番組にでていたので、少しはこれに触れるかなと思ったがスルーだった。

真打昇進21人抜きがよくクローズアップされるが、協会の話題作りという側面もあるし、抜いた顔ぶれを見ればまあ特別凄い!という訳でもない気が(失礼)。
それより、今回の落語協会10人同時昇進のほうが議論されるべき事態だと思うけどどうなんでしょうね。

■一席目 「看板のピン」 三三 20分

安定の「三三ワールド」を堪能。
しかし、マクラや噺がドッカンドッカンとうける人ではないので、馬鹿話で大笑いしたい人には不向きかも。
まあ、そんなに大笑いする噺でもないんだけど。

■二席目 「粗忽の釘」 一之輔 30分 
休憩15分
■三席目 「浮世床」  一之輔 15分

昨年の12月7日に行われた、三三独演会の三席のうちの二席が「浮世床」と「粗忽の釘」だった。
いくら後輩でも、やれ!と言ってすぐに出来るわけでもないし、三三が言うはずもないからこの一致は偶然なんだろう。
せっかくなので二人を比べてみようと思う。

まずは「粗忽の釘」。
自分達の結婚の馴れ初めのところで、夫婦で同じタライで行水をしたくだりは初めて聞いたけど、彼のオリジナルなのだろうか?
「フェーフェーフェー、土星踊りにペロがポーン!」(意味不明だけど説明は省力)。・・・なんて、くだらないんだろう。
しかしこのくだりが粗忽者で憎めない男をよく表しているし、最後の落ちに繋がっている。
こういう噺は一之輔に向いている。

次は「浮世床」。
三三は将棋のほうだったが、一之輔は本を読むほうだった。
つっかえて上手く読めないのが一番の肝なのだが、う~ん・・・。これは演者の癖ややり方があるので何とも言えないが、店主の心にはあまり響かなかった。時間も短くショートバージョンだったしね。
でも、二席ともとても面白くて一之輔の実力は十分に分かった。
また岐阜に来たら聞きたい噺家さんだな。

■四席目 「五貫裁き」  三三 30分 

「看板のピン」もそうだったけど、澱みなく流れるように話し、登場人物を生き生きと演じ分けるその実力はさすが。
言い間違えたりつっかえたりすると結構気になるからね。
登場人物も多く難しいネタだけど、三三は事も無げに自分のものにしてしまうのが凄い。
会場が遠くてちょっと躊躇したけど来て良かった。

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