最近はコピペばっかりで済ましているけど、今日もです。w

8年前に小学校のPTA会長をやった時に、こちらでも熊騒動で大騒ぎしました。
それまでは、人家近くに熊が出没したことがなかったので、非常に驚き、心配したものでしたが、あれから8年が過ぎたとは・・・。
知らないうちに歳を取るものなんですなぁ・・・。

(ここから引用)

「クマは何で人里に下りて来るか分るかな?」
それにはもちろん色んな要因があって、例えば、里山の消滅や、クマの棲息地域まで住宅を建てて、人の食べ物の味を覚えてしまったクマが家族で降りて来るなどが挙げられるが、やはり一番の要因は山の食べ物の不作なんだとか。

日本には北海道のヒグマとアジアクロクマ(ツキノワグマ)がいるが、本州や四国でクマと言えば後者を指す。クマは本来とても臆病な性格で、おとなしい動物。春は木の芽や、葉っぱ。夏は葉っぱや虫なども食べて、秋は主に団栗を食べて冬眠に備える。
ところが、今年は団栗が全国的に大凶作で、山には食べ物が無い。だから、おなかを空かせたクマさんたちがどんどん人里に下りて来る。
とまあ、ここまでは誰にでも簡単に分るお話。

「じゃあ、なぜ去年と今年は団栗が全国的に不作なのか分る?」
これもまあ、猛暑や冷夏、大雨、渇水などの異常気象。または葉を食べる虫が大量発生して、団栗をつける木の成長が邪魔されたなどが考えられる。
 私も同じような事を考えていたけれど、これは間違いなんだそうな。

 団栗とは、ブナ科ナラ属のナラ、シイ、クヌギ、カシなどの実の俗称。つまり、沢山の種類の木の実のことを一まとめにしてドングリと呼んでいる。
 何種類もの木が全国で同時に大凶作になるのには、異常気象では説明がつかない。なぜなら耐性のある種別もあるし、それほど異常な気象でなかった地方もあるし、虫の大量発生のない地方もある。
なのに全国で申し合わせたように団栗は数年規模で一斉に大凶作になる。実はこの現象が過去定期的に繰り返し起きてきたデータがあるそうだ。
これは、もしかしたらナラ属の計画的な凶作。団栗の木による一斉凶作のオペレーションかもしれないというのだ。

「植物の繁殖戦略」という言葉を聞いたことがある人も多いと思うが、その戦略の一つに植物による凶作の自演があるのだとか。
木が団栗を実らせるのは当然に種の存続のため。ところが、毎年毎年、大切な団栗をリスやら、クマやらに殆ど食べられていては、種は残せない。そこで木は考えた。

仮にナラ属が本当は1000頭のクマを養えるだけの団栗を生産する能力があるのに、突然300頭分しか生産しないようにする。当然この年は団栗よりクマが多すぎるから全て食べられてしまう。翌年も同じように少ししか生産しない。翌々年もあまり造らない。
3年も続くとクマは飢えて死ぬものも出て来るし、食べ物がないから子熊もあまり産まなくなる。つまり、植物がクマの総数をコントロールしているのだという。
なんということだろう。一方的に動物が植物をどうにかしているとばかり思っていたが、動物も植物に操作されていたなんて。

そして、ナラ属は、クマが減ったところを見計い全力で団栗を生産する。こうして、食べられなかった実はやがて芽をふき、新たな樹木に成長する。
一方的に動物に搾取されてばかりだと思われていた植物の戦略。中々大したものだと感心していたら、「そんなのは当たり前ですよ。植物は動物が産まれる何億年も前から地球にいた大先輩。我々が滅びた後も植物は地球で生き続ける。植物の方が動物なんかよりも逞しいし、環境の変化への適用能力も高い。そして、賢い」

なるほどですねー。植物の繁殖戦略は、植物学や自然史学を勉強をした人なら半ば常識らしいのですが、私には新鮮でした。

(引用ここまで)

とても面白い話です。
いろいろと調べてみたいですね。

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