男はつらいよ 第17作 「寅次郎夕焼け小焼け」鑑賞
2009年8月8日 映画
1976年7月公開 渥美清48歳 太地喜和子32歳 店主17歳
シリーズ48作中35作観賞済み(ネタバレあり)
店主がこのシリーズの大傑作と思っている「相合い傘」の次に感動したので、忘れないうちに書き残そうと思っている(表題の「鑑賞」はミスタッチではない)。
75年には「相合い傘」で、復活したブルーリボン特別賞をはじめ、毎日映画コンクール、キネマ旬報などの映画賞をことごとく受賞(パンフレットより抜粋)した勢いが「やる気」といういい方向に出た。
作品がドンドンと良くなって行くのに、観客動員数がこの作品から落ち込んでいくのは皮肉な事だが、太地喜和子にまったく期待していなかった分、その感動も余計に大きかった。
彼女が良かったというよりは「脚本が良かった」の一言で片付いてしまうのだが・・。
このころはまだ寅次郎も元気でとらやの人々と大ゲンカばかりしているが、予定調和も極地まで行ってしまえばそれはスタンダードになる。
岡田嘉子が宇野重吉に言う台詞が店主の心に突き刺さる(二人は昔、いろいろとあった設定になっている)。
「この頃よく思う。人生と後悔は付き物じゃないかしらって。
ああすりゃよかったなぁ、という後悔。
もうひとつは、どうしてあんなことをしてしまったんだろう?という後悔」
宇野重吉は何も言わず黙っている。
「乱暴者だがお人よし」という設定だけでは長続きしない、と限界を感じた山田監督がある落語家の一言で第8作から吹っ切れて、長期のシリーズに突入することになるのだが、この話はお盆の日記で書くつもりだ。
寅を通じて、人とは?家族とは?愛とは?を本気で問いかけようとした8作以降の数年は、恐らくハズレはないだろう(18作~24作、26作~31作を見ていないので想像だが)。
タイトルの「夕焼け小焼け」の意味がよく分からなかったが、ロケ地にゆかりのある三木露風の代表作である「赤とんぼ」から取ったんだな・・。
もっと何とかましなタイトルがつけられなかったのかね?
なんかやっつけ仕事みたいでここだけが残念だ。
シリーズ48作中35作観賞済み(ネタバレあり)
店主がこのシリーズの大傑作と思っている「相合い傘」の次に感動したので、忘れないうちに書き残そうと思っている(表題の「鑑賞」はミスタッチではない)。
75年には「相合い傘」で、復活したブルーリボン特別賞をはじめ、毎日映画コンクール、キネマ旬報などの映画賞をことごとく受賞(パンフレットより抜粋)した勢いが「やる気」といういい方向に出た。
作品がドンドンと良くなって行くのに、観客動員数がこの作品から落ち込んでいくのは皮肉な事だが、太地喜和子にまったく期待していなかった分、その感動も余計に大きかった。
彼女が良かったというよりは「脚本が良かった」の一言で片付いてしまうのだが・・。
このころはまだ寅次郎も元気でとらやの人々と大ゲンカばかりしているが、予定調和も極地まで行ってしまえばそれはスタンダードになる。
岡田嘉子が宇野重吉に言う台詞が店主の心に突き刺さる(二人は昔、いろいろとあった設定になっている)。
「この頃よく思う。人生と後悔は付き物じゃないかしらって。
ああすりゃよかったなぁ、という後悔。
もうひとつは、どうしてあんなことをしてしまったんだろう?という後悔」
宇野重吉は何も言わず黙っている。
「乱暴者だがお人よし」という設定だけでは長続きしない、と限界を感じた山田監督がある落語家の一言で第8作から吹っ切れて、長期のシリーズに突入することになるのだが、この話はお盆の日記で書くつもりだ。
寅を通じて、人とは?家族とは?愛とは?を本気で問いかけようとした8作以降の数年は、恐らくハズレはないだろう(18作~24作、26作~31作を見ていないので想像だが)。
タイトルの「夕焼け小焼け」の意味がよく分からなかったが、ロケ地にゆかりのある三木露風の代表作である「赤とんぼ」から取ったんだな・・。
もっと何とかましなタイトルがつけられなかったのかね?
なんかやっつけ仕事みたいでここだけが残念だ。
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