雲ひとつない素晴らしい天気の中、小学校の卒業証書授与式が行われた。
PTA会長祝辞のことでこの一週間ほど仕事も手につかなかったが、ようやく今日が本番なのだ。

お恥ずかしい話だが、子供が三人もいて初めて卒業式に出た。
もっと緊張し、もっと泣けるかなと思っていたが、それ程でもなく、少し肩透かし。
でも校務員さんの話では、近年になくすすり泣く親が多く、とても感動的な式だったそうだ。

店主は歌に弱いことが判明した。
何を聞いても涙腺が潤む。
在校生との呼びかけの時に、こちらの席から見えた六年生の担任(40歳・男)の号泣する顔をみてこちらも貰い泣き。
やっぱり泣けなくちゃな、卒業式は・・。


■PTA会長祝辞

6年生の皆さん、そして保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
○○小学校での6年間を終えて、今日卒業の日を迎えられることを共に喜び、心からお祝い申し上げます。
また、校長先生をはじめ諸先生方、そして職員の皆様には大変お世話になりました。誠にありがとうございました。
PTAとそして卒業生の保護者を代表いたしまして感謝申し上げます。


さて、卒業のはなむけに皆さんにひとつお話をしたいと思います。
相田みつおという人を皆さんは知っているでしょうか?
書家で詩人の彼の言葉は、もしかすると皆さんの家のどこかに飾ってあるかもしれませんね。
その相田みつおさんの詩を読んでみます。たった4行の詩です。

「花を支える枝
 枝を支える幹
 幹を支える根
 根はみえねんだなぁ」

もう一度読んでみます。

「花を支える枝
 枝を支える幹
 幹を支える根
 根はみえねんだなぁ」

皆さんはこの詩を聞いてどう感じましたか?

目を閉じると、見えない根が一本一本の木や花をしっかり支えている風景が、きっと心に浮かんでくると思います。
個性豊かな花を咲かせるためには、見えない地中でたくさんの根がしっかりと幹を、茎を支えていることが必要なんですね。

今の世の中は、「目に見える部分」つまり「どんな花を咲かせたか」とか「いくつ実をならせたか」ばかりに目が行きがちです。
でも、皆さんはこの根っこのように、他の人を支える思いやりのある人になって欲しいと切に願っています。


さて最後になりましたが、卒業生の皆さんは、これから大いなる希望と夢をもって中学校の生活をスタートさせます。
素晴らしい学校生活となることを祈念しまして、私からの祝辞とさせていただきます。
本日はおめでとうございました。

コメント

こころ
こころ
2007年3月24日12:39

拍手パチパチ
しっかり木を想像しました。
PTA会長さんお疲れ様。
お子さんも卒業式かな?おめでとう。

三代目店主
丸信材木店店主
2007年3月24日21:29

次女が卒業しました。
怒涛の一年が終わり、なんか気が抜けてます(笑。

ジャスミン
ジャスミン
2007年3月25日19:55

素敵なスピーチですね。
大役、ご苦労様です。

三代目店主
丸信材木店店主
2007年3月25日23:41

ありがとうございます。
今晩、本部役員だけで最後の慰労会をやりました。
食べて飲んで、それから歌って・・。とても楽しかったですよ。

とても大変な一年でしたが、すごく充実した素晴らしい一年になりました。
支えてくれた役員のみんなや、学校関係者に感謝しています。

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