名曲の定義を「丸信材木辞典」で引くと、

「その曲を聴くと、想い出や懐かしい風景などが浮んで来るもの」

とあります。
「海岸通」や「ささやかなこの人生」などが、店主における名曲となります。
今回、ビギンの「島人ぬ宝」がその仲間入りをしました。

先日、ラジオから流れて来て、迂闊にも涙ぐんでしまいました。
初めて聞いた時はそれ程でもなかったのですが、何回も耳にするうちに、店主の琴線に引っかかったのかも知れません。
なぜか沖縄ではなく、地元の風景が目に浮かぶのが不思議です。

人は死が近づくと涙もろくなるようです。
店主が高校生の時、ある事情で福井の永平寺へ座禅修行に行くことになりました。
その出掛けに、今は亡き祖父がぼろぼろと涙を流したのを忘れることができません。
祖父が人前(家庭内でも)で涙する姿など見たことがなかったので、とても驚きました。

それからしばらくして、祖父は鬼籍の人となりました。

店主も年を取り涙腺が緩くなった、と好意的に(無理矢理)考えるようにします。


ビギンは、「島人ぬ宝」が発売される2年前の2000年3月に、「涙そうそう」を発表しています。
この曲も名曲です。
夏川りみはその一年後の2001年3月に、この曲をカヴァーしました。

ビギンの時と同じく、ヒットしませんでした。
しかしその一年後、思いがけない事態に発展して行きます。

明日につづく。

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