天才と呼ばれた男

2003年7月5日
体は大きいほうではない。
むしろ、その中では小さいと言っていいだろう。
しかし、高校時代から日の当る道を歩いてきた。
高卒ルーキーながら、プロ野球の開幕スタメン出場を果たした男である。

しかし、その体格から故障との闘いでもあった。
腰痛といえば彼の代名詞でもあった。
今回の大記録は、今まで大きなケガをしなかったことが大きな要因なのだろう。

春季キャンプは、誰もが血へどを吐くくらいに体を苛め倒すのが普通なのに、彼は全力で練習をしたことがなかった。
何故なら、それをやると必ずどこかでケガをして、野球ができなくなると分っていたからだ。
そしてちゃんと結果を出してきた。

昨年、大砲不在から初めて四番を打った。
彼も、そして店主もその打順には違和感がある。
しかし、彼はちゃんと四番の仕事をした。
与えられた仕事は、こなしてしまう男なのである。
それも涼しい顔をして。

だから彼のことを誰もが「天才」と呼ぶ。
店主も同感である。
甘いマスクで、天才的なバッティング。
同僚と一緒に飲みに行くと、彼の周りだけに女達が群がったそうである(金村義明・現プロ野球解説者談)。

対読売戦、それも全国放送のNHKが中継する中での記録達成は、彼らしいと言えば彼らしい。
どこまでも絵になる男である、立浪和義。

おめでとう!2000本安打。

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