松井と福留

2002年10月8日
首位打者争いが大詰めを迎えています。
両選手とも正々堂々と戦い、雌雄を決してもらいたいと願っている一人であります。

ところが最近の一連の報道や、一部の無神経な発言によって当事者及びその関係者の気分を害する事態にまで発展しています。

発端は松井の三冠王に関してのことですが、当初から福留が悪者にされている報道がままあり、とても残念に思っていました。
たしかに松井はプロ野球を代表する名選手ですが、だからといって三冠を阻止する(読売サイド)、他
選手を叩いてよいはずがありません。

極めつけが、原監督の「福留が(松井を)抜いて試合を休んだら、みんなで笑ってやる」と、挑発ともとれる発言です。

全試合出場して三冠王を取れれば、それは素晴らしいことだと思いますが、福留も全試合出場している
のですよ。
一日も休まずに試合に出て、三割以上打っている選手は前記の二人だけです。
それだけでも素晴らしいと思っている店主ですが、松井が出ているのだから、お前も試合に出ろという論理は明らかに矛盾しています。

出る、出ないというのは個人の問題であって、他人から指図されるものではありません。
この発言の根底にあるのは、試合に出て凡打し打率を下げて欲しいという、浅ましい欲望だけです。

これが、天下の読売巨人軍監督の言葉です。
監督としての資質を問われるどころか、人間性まで疑う発言だと感じるのは私だけでしょうか?

私は昔から、タイトル争いでとても醜い場面を見続けてきました。
ところが今年は、カブレラに対するダイエーの真っ向勝負だとか、先週でしたか巨人VS中日での両選手に対する真剣勝負などで、プロ野球も変わってきたんだなぁ、と喜んでいました。

でも、がっかりです。
なにも変わっていないのです。

山田監督にも失望しました。
福留を怪我のために休ませる、という発言です。
実際、8日の試合に出しましたが、打席には立たせませんでした。
福留は全部の試合に出たいとインタビューに答えているのに。

監督としては福留にタイトルを取らせてやりたいのでしょう。
やはりタイトルは取った者勝ち、という旧態依然とした考え方が、球界を支配していると考えざるをえません。

残り試合、両選手ともフル出場して、そして結果が知りたかったのは、私だけではないはずです。
今年も寂しいプロ野球になってしまいました。


◎おまけ
私は、松井が三冠取ることに抵抗はありません。
しかしマスコミの、彼に三冠を取らせようとする雰囲気作りは、正直イヤになります。

腐っても読売ですかね。

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