まるでラジオしかなかった戦前の一般家庭ですな、こりゃ。
見ないというよりは見る時間がない、ですかね。


新聞の写真を見ると、田中康夫はお茶だけで静かに乾杯しているみたいですね。余裕だねー。

こういう態度、落選者はすごく悔しいものらしい。
当選して当たり前みたいに振舞われると、落選者は「自分は何をやってきたんだろう」と自己嫌悪になるらしい。

選挙の度に候補者に張り付いて、最後まで候補者をボランティアで応援し続ける年上の友人がいる。
県会議員、参議院、衆議院選挙なんでもこい。
岐阜県99市町村で、行ったことが無いところは1箇所だけと豪語する。(いわゆる選挙ばか)
その彼の言である。

二十数年も選挙運動に携わってきたため、政治及び地方の首長・議員のことはものすごく詳しい。(とくに秘密の話とか)
票読みも完璧。
何年か前の県会議員選挙の時、絶対落ちるはずのないと思われていた候補者を名指しして「落ちるのはあれ」と教えてくれた。
ウソだろーと本気にしなかったら、キッチリ落ちた。
なんで分かった?と聞くと、「有権者の反応が悪い」との、よくわからん答え。
選挙カーに乗り続けて二十年の目は、候補者に手を振る人達の微妙な心理までも読み取るらしい。

「雰囲気」と何度も言う。

選挙終盤、その候補者が当選するかどうかは、まわりが盛り上がっているかそうでないかで分かる、と教えてくれた。

今回、長野は1人を除いたすべての候補者は寂しい思いで選挙運動を終えたことだろう。
プロの手による選挙を嫌い、素人型選挙を進めた各候補者だったが、最後まで手ごたえのないやり切れない雰囲気に包まれていた、と推測する。

今回、田中康夫が選出されたのではなく、県会議員が負けた。そういう選挙だった。
県民にとって不幸な「知事」選挙だった。

そもそも当選者と次点者がダブルスコアなんて、やる必要のない選挙だったのだ。
これこそ税金の無駄遣いだ。
必ず勝てる選挙なのに「熟慮」と称し、引っ張るだけ引っ張ってさらに自分に有利になるような状況を作り、圧勝した。

政治の空白を作った田中康夫の責任はとても重い。

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